メッキを行う前の脱脂の重要性

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メッキを行う前には、金属表面に対する前処理を行う必要があります。金属の表面には指紋や研磨剤のような有機物質層があります。これを完全に除去しないことには金属間の結合が形成されません。ここで行われるのが脱脂工程です。

金属表面についている汚れの主成分である油脂類は、動物性油脂と鉱物系油脂に大別されることになります。動物性油脂は力性アルカリまたはこれを含む洗剤を用いて油脂を鹸化して除去し、鉱物性油脂は溶剤または界面活性剤などを使って脱脂します。そして脱脂の工程では、浸漬脱脂や電解脱脂など、複数の工程で脱脂していきます。

浸漬脱脂浴は各種アルカリ薬品を組み合わせて使用されます。銅や亜鉛の場合には素材が溶解してしまうことがあるので、それぞれの素材にあわせた脱脂浴を選択することが大切になります。

電解脱脂は水を電気分解することで陰極で水素ガス、陽極で酸素ガスが発生することを利用し、どちらかの極で脱脂する方法です。

無電解ニッケルメッキの特徴について

無電解メッキは、製品に通電することなく、置換反応や還元剤の還元作用を用いて金属イオンを還元し、金属の皮膜を形成する方法です。その中でも特に高く利用が増大しているのが無電解ニッケルメッキです。

無電解ニッケルメッキは、電気をつかったニッケルメッキと異なり、電流を分布させる必要がないので、複雑な形状の部品であっても均一にメッキを行えるという特徴があります。そのため、精密機械の部品やねじなどに使うことが可能です。コンピューターなどが外部の電磁波から影響を受けないようにする電磁波シールドの効力を持たせることにも利用されています。

また、無電解ニッケルメッキは非電導性の素材であるプラスチックやセラミックスなど、幅広い素材にメッキを行えるのも特徴です。無電解ニッケルメッキはリンとの合金になるため、皮膜の硬度や耐摩耗性、耐食性、磁性をなくすことなど多くの機能を付与することもできます。リンやホウ素の含有量により、抵抗体として用いることもできます。

ニッケルメッキの特徴について

ニッケルは腐食しにくく、融点が高く、硬さも適当である、というさまざまな利点をもっています。よってニッケルメッキは、耐食性、耐熱性、装飾性に優れており、各種の下地メッキとして、装飾的な用途にも、電子部品などの機能的な用途にも多く用いられている主要なメッキのひとつとなっています。

ニッケルメッキ浴にはさまざまな種類がありますが、その中でもっとも多く用いられているのがワット浴です。その構成成分は金属イオンを供給する硫酸ニッケル、陽極溶解の促進や液の導電性を向上させるための塩化ニッケル、ホウ酸で弱酸性の性質をもつメッキ液というようになります。ホウ酸はニッケルイオンと弱い錯体を形成し、その錯体からニッケルの電析を行うことになります。添加剤の種類によって無光沢、半光沢、光沢浴がありますが、各成分の濃度が濃すぎると液の粘性が高くなって皮膜に欠陥が生じやすく、薄すぎるとメッキがよくくっつくにくくなるという特徴があります。

電子部品とメッキの関係

一般に身近にある電気製品には、多くの電子部品が使われています。これらの製品にはプリント配線板が使われていますが、これはメッキが大きな役割を担っています。大きな理由としては3つがあります。

1点として、プリント配線板に接合するためにはんだ性を向上させる役割があります。セラミックスなどに抵抗体を作成して使用する場合には、セラミックスだけでははんだ付けができないため、セラミックス上にはんだメッキを行って接合することが必要となるのです。

2点目として、電気伝導性が向上します。金属は一般に電気伝導性が優れていますが、銀メッキや銅メッキを行うことによって、伝導性を上げるためにメッキを行います。特にプリント配線板には電気伝導性が優れ、安価である銅メッキが多く用いられます。

3点目として、接触抵抗値を下げることができます。金メッキは表面に酸化皮膜をつくることがありませんので、接触抵抗値が低く、接点関係に多く利用されます。

電気メッキとはどのように行われるか

電気メッキとは、電気エネルギーにより、溶液の中の金属イオンを金属原子に還元してメッキを行う方法の事を言います。

この場合、メッキしたい製品を陰極にセットし、メッキする金属を陽極にセットします。

整流器から供給された電子がメッキの表面で金属原子に還元を行い、皮膜を形成することになります。皮膜表面には、金属イオンを十分に供給するために濃度をできるだけ濃くし、メッキ液を攪拌することになります。ここで析出した金属原子が、メッキの表面を動いて金属結晶をつくるのです。

電流が強すぎると皮膜形成の速度が速くなりすぎて荒いメッキになってしまいます。一方で金属イオンの供給が遅れると電子をためておくことができず、焦げが発生してメッキの質が落ちてしまうことになります。このため、それぞれのメッキには適正な電流密度が設定されています。

また、メッキ浴を行う際には、金属イオンの供給源として、電気伝導性を付与するため、pHの緩衝などの目的で薬品が混合されます。

亜鉛メッキとクロメート処理

クロメート処理とは、メッキするものを六価クロム液に浸漬させて、クロメート皮膜を形成させることをいいます。クロメート皮膜は目的によって光沢クロメート、有色クロメート、黒色クロメート、緑色クロメートの4種類があり、用途によって選択することになります。

クロメート処理の特徴として、皮膜中に含まれる六価クロムの量によって耐食性が異なることが挙げられます。皮膜中に六価クロムが多く含まれている皮膜ほど、耐食性が優れるほか、皮膜に傷がついて破壊された場合にも六価クロムが多いほど修復性能が高くなります。しかし、六価クロムは有害な物質でもあり、三価クロムを用いた化成皮膜が開発され用いられるようになってきています。クロム濃度が高いほど排水処理に負担もかかります。

六価クロムによる黒色クロメート処理に相当する三価クロムによる化成皮膜は開発の途上にあり、クロムをまったく用いることがないタングステン酸、セリウム、タンニン酸を用いた化成皮膜も検討されています。

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メッキ(鍍金)技術の進化と歴史 様々な種類のメッキ技術とその歴史とは

現在は基幹システム開発が専門ですが以前はメッキの仕事をしていたことがあります。メッキというとヘッドフォンやマイクのプラグに施された金メッキ等
現在ではとても身近な存在となっていますね。メッキ技術はどのようにして
生まれたのでしょうか?今回はそんなメッキ技術に迫っていきたいと思います。

メッキはイラクのバグダッド郊外で発掘された「バグダッド電池」を電気メッキのために
使用されていたという説があり、2000年前からメッキが行われていたのではないかという
説があり、また、日本においては1871年に発見された仁徳天皇陵の埋葬品である甲冑に
メッキが施されており、これを日本最古のメッキとする人もいます。

メッキの種類には大きく分けて、電気メッキ、無電解メッキ、溶融亜鉛メッキ等があります。
電気メッキでは、メッキしたい物質を含む溶液の中に電導性のある物体を入れ
金属の薄い層を形成させるというものです。
溶融亜鉛メッキは溶かした亜鉛に鋼材を浸し、鋼材の表面に皮膜を作る工法で
溶かした亜鉛を入れる槽に鋼材を浸ける様から「ドブづけめっき」
また亜鉛槽をてんぷら鍋にみたて、「てんぷらめっき」ともよばれています。

近年では三ツ矢という会社が世界で出荷される車の40%に、三ツ矢がメッキ加工した
エンジン用センサーが組み込まれており、さらにはスペースシャトル「エンデバー」
や小型探査機「はやぶさ」において三ツ矢のメッキ技術が採用されています。

金属表面を装飾するメッキの特徴

今でこそ、AI読影サービスの方で働いていますが以前は金属の加工に携わっていたことがあります。メッキというのは、金属製品の表面を処理する方法の1つとして開発されたものです、金属製品の表面を装飾して美しくみせるだけでなく、腐食等から守るバリア機能にする役割も持っています。

メッキ処理を行う事で、地金属を様々な抵抗から守る事が可能になり、女性で言う所のお化粧のような役割で、美しく価値を上げつつ、地肌を紫外線等から防ぐ効果もあるという感じです。

メッキ金属は地金属と密着して、間にガスが潜り込んだり、不純物が入っていない状態が望ましいです、金属を2種類以上接触させる為に各金属の特徴をそれぞれ掴むだけでなく、両金属を合わさる事による性質を考え行われるようになっています。

1+1が0になったり10になったりと相性があるのです。