メッキ(鍍金)技術の進化と歴史 様々な種類のメッキ技術とその歴史とは

メッキというとヘッドフォンやマイクのプラグに施された金メッキ等
現在ではとても身近な存在となっていますね。メッキ技術はどのようにして
生まれたのでしょうか?今回はそんなメッキ技術に迫っていきたいと思います。

メッキはイラクのバグダッド郊外で発掘された「バグダッド電池」を電気メッキのために
使用されていたという説があり、2000年前からメッキが行われていたのではないかという
説があり、また、日本においては1871年に発見された仁徳天皇陵の埋葬品である甲冑に
メッキが施されており、これを日本最古のメッキとする人もいます。

メッキの種類には大きく分けて、電気メッキ、無電解メッキ、溶融亜鉛メッキ等があります。
電気メッキでは、メッキしたい物質を含む溶液の中に電導性のある物体を入れ
金属の薄い層を形成させるというものです。
溶融亜鉛メッキは溶かした亜鉛に鋼材を浸し、鋼材の表面に皮膜を作る工法で
溶かした亜鉛を入れる槽に鋼材を浸ける様から「ドブづけめっき」
また亜鉛槽をてんぷら鍋にみたて、「てんぷらめっき」ともよばれています。

近年では三ツ矢という会社が世界で出荷される車の40%に、三ツ矢がメッキ加工した
エンジン用センサーが組み込まれており、さらにはスペースシャトル「エンデバー」
や小型探査機「はやぶさ」において三ツ矢のメッキ技術が採用されています。